所長による小動物系女子の捕獲計画
所長となった今は誰に遠慮する事なく、スタンスも変えずに仕事が出来ている。恩師とも言える元上司や他の先輩建築家とも良好な関係だし、独立して正解だった。

それに、独立したおかげで名切元さんにも出会えた。



ふっと思いついた動物の名前をパソコンで検索する。

「生態は活動的。小型で夜行性。警戒心と縄張り意識が強いが忍耐強く世話を続ければ信頼関係を築ける、か。なるほど」


ああ、じゃあやっぱり彼女はこの小動物で間違いない。


液晶に映る丸く黒い目が庇護欲をそそる画像をそっと撫でる。

「逃げていかないように気を付けないと」


やっぱり思考は声に出てしまった。








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