所長による小動物系女子の捕獲計画
「さて、これからどうやって可愛がろうか」

ニヤニヤと頬が緩むのが止められない。

やっと懐いた俺のハリネズミは、愛する事にも愛される事にも慣れてなくて、臆病なくせに、寂しがりやだ。

どっぷりと甘やかしてしまいたいけれど、過剰にかまえば、困った挙句に逃げてしまうかもしれない。
勿論、逃すつもりはないけど。

「とりあえずは俺もハリネズミの気持ちになってみるかな」

彼女にとって心地よい距離を1日も早く見つけよう。そして、二人ですごす居心地のいい建物を造ろう。

それはきっと、俺がこの仕事をするもう一つの大事な目標になるから。













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