ハニーカフェラテ
…コンコン
「はい。」
「あ!あの…カフェテリアの西川です…コーヒーとサンドイッチをお持ち致しました!」
「どうぞ…入って」
「は!はいっ!」
シャキッと背筋を伸ばし、恐る恐るドアを開けた。
「わざわざありがとう」
切れ目でどこのモデル?というくらい整っている綺麗なお顔が、目を合わせるとうっすら笑みを浮かべてこちらに視線を送る。
…この人が副社長…
立ち上がってこちらに向かって来る彼は、背も高い…
185㎝くらいはあるんじゃないかな?
細身ではあるけどひょろっとしているわけではなく、鍛えてるいるのかガッチリしていて男らしい…
思わず見惚れてしまう…
って!私は何観察してるのよっ!
「い…いえ!ご注文、ありがとうございます!」
緊張で手が震えそうになるのを何とか抑えて副社長に手渡した。
「コーヒーのいい香り…これは君が淹れてくれたのか?」
「い…いえ!これは店長が…」
「君は淹れないの?」
「私も淹れますが…恐れおおくて…」
「そんなに固くならないで」
緊張でカチコチの私の肩にそっと触れ、応接スペースのソファーへと促される」
わわわっっ!!
副社長は向かい側のソファーに座り、コーヒーとサンドイッチを取り出した。