21時の秘め事
21時の秘め事
「髪はね茶髪」
横に感じる茶髪のその男に向かって話す。
「俺は、黒髪…」
「あんたは茶髪だよ?」
「いや、好きなやつのヒントだろ」
あたしとこいつがなにをしてるかって、好きな人のヒントの出し合い。
毎日21時。
このベランダであたしとコイツの好きな人のヒントの出し合いをしてる。
始まったのはいつだっけ。
もう2週間やってるから14個のヒントがでた。
不思議とキミのヒントでまだあたしが外れる部分がなかったりするんだよね。
「そろそろわかってきてもいいころだよね」
「んー。わかんね」
こいつは口数は少ない。
ぶっきらぼうだし。
でも、あたしが小さいころからずっと一緒にいた幼なじみで。
ずっと好きなやつなんだ。
「くしゅんっ」
あたしがこんなふうにくしゃみをすれば
「そんな薄着してっから」
なんて、自分が着てたカーディガンを横のベランダから渡してくる。
横に感じる茶髪のその男に向かって話す。
「俺は、黒髪…」
「あんたは茶髪だよ?」
「いや、好きなやつのヒントだろ」
あたしとこいつがなにをしてるかって、好きな人のヒントの出し合い。
毎日21時。
このベランダであたしとコイツの好きな人のヒントの出し合いをしてる。
始まったのはいつだっけ。
もう2週間やってるから14個のヒントがでた。
不思議とキミのヒントでまだあたしが外れる部分がなかったりするんだよね。
「そろそろわかってきてもいいころだよね」
「んー。わかんね」
こいつは口数は少ない。
ぶっきらぼうだし。
でも、あたしが小さいころからずっと一緒にいた幼なじみで。
ずっと好きなやつなんだ。
「くしゅんっ」
あたしがこんなふうにくしゃみをすれば
「そんな薄着してっから」
なんて、自分が着てたカーディガンを横のベランダから渡してくる。
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