ナミダ列車
ナミダ列車
「やこって可愛い名前だね」
恋するのはいつも突然だ。
あたしの名前を褒めてくれた彼にすぐに恋をしたんだ。
そして、友達としての中学時代を過ごして
たどり着いた先。
あたしはキミの彼女として高校の門をくぐっていた。
でも、キミがたまにする遠い目に気づいてたんだ。
キミが誰を思っているのかも気づいていた。
「あこさん元気?」
たまに聞いてくるその質問。
わかってる。
わかってるんだよ、好きだってことぐらい。
あたしを通してお姉ちゃんを見てるってわかってる。
なのにどうして、中学の卒業式から約三年も一緒にいてくれるの?
こんなに一緒にいるのにどうしてあたしを見てくれないの。
いつかはあたしを見てくれるって思ってた。
なのに、キミはいつまでもお姉ちゃんのことしかみてない。
さいしょは誰か他に好きな人がいるって思ってた。
でも、それがお姉ちゃんだったのは誤算だった。
「あこさん…」
偶然聞いた寝言。
あたしの心は悲鳴をあげて崩れ落ちた。
だから決めたの。
恋するのはいつも突然だ。
あたしの名前を褒めてくれた彼にすぐに恋をしたんだ。
そして、友達としての中学時代を過ごして
たどり着いた先。
あたしはキミの彼女として高校の門をくぐっていた。
でも、キミがたまにする遠い目に気づいてたんだ。
キミが誰を思っているのかも気づいていた。
「あこさん元気?」
たまに聞いてくるその質問。
わかってる。
わかってるんだよ、好きだってことぐらい。
あたしを通してお姉ちゃんを見てるってわかってる。
なのにどうして、中学の卒業式から約三年も一緒にいてくれるの?
こんなに一緒にいるのにどうしてあたしを見てくれないの。
いつかはあたしを見てくれるって思ってた。
なのに、キミはいつまでもお姉ちゃんのことしかみてない。
さいしょは誰か他に好きな人がいるって思ってた。
でも、それがお姉ちゃんだったのは誤算だった。
「あこさん…」
偶然聞いた寝言。
あたしの心は悲鳴をあげて崩れ落ちた。
だから決めたの。
< 1 / 13 >