Designer Baby
覚悟を決めよう。



そして、償おう。



私は、やり直すことなんてできない。



もちろん、私だけ幸せになんてなれない。



それなら、こういう運命もちゃんと神様が計画して、私の罪悪感を軽くするために、導いてくれたものなのかもしれない。






そう思うことで、心を軽くしていた。





私の罪は、こういう形で償えばいい。






もしかしたら、神様が与えてくれた私へのプレゼントなのかもしれない。







「愛ちゃん、検査の説明をするね。」






それから、私は先生の話を上の空で聞いていた。






「あと…愛ちゃん、何かアレルギーとかあるかな?」






「アレルギー…?」






「そう、もしあるとしたら管理栄養士に伝えないといけないから。

それから、嫌いなものとかあったら教えて。」






「アレルギーは、卵と小麦と大豆です。

嫌いなものは、お肉と魚です。」






「だからそんなに細いのか…。」






そう言って、先生は難しい顔をしていた。







「今日から、検査入院ということで学校には知らせておくね。

俺も、しばらく休みをもらった。」






「なんで…」





「1人だと、不安だと思うから。


初めての入院なら、尚更怖いだろう?」





先生は、そう優しく微笑んで、学校に電話をかけていた。





「先生…」






「どうした?」







「もしかして、ここで寝る気ですか?」







「そうだけど?」






「そうですか。」







そう言って、学校への電話を終えてから先生は椅子を繋ぎ合わせてベッドみたいにしていた。





そこに布団を敷いた。






「今日はもう遅いし、検査があるから電気消すよ。」






「今、何時ですか?」





「今は…23時だよ。


朝の7時に朝ごはんが来るから、それより30分前に起こすけどいい?」






「はい。」





「それじゃあ、おやすみ。」





「おやすみなさい。」






私は、深い眠りについた。
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