花火の後に~12歳の初恋~
私は、出来るだけ告白する前と変わらないように、奏に話しかけた。

いつもみたいに、いろんな話もした。

だけど、奏の顔はいつも浮かなかった。

前なら、笑ってくれたのに、私の話には一切笑ってくれなくなった。

いや、他の人と話している時も悲しそうな顔をしているように見えた。

私は、奏から笑顔を奪った。

そんな気がした。

酷い罪悪感に襲われた。
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