花火の後に~12歳の初恋~
花火
遂に時間がきた。
花火が打ち上がって周りから歓声があがる。
そこで私は奏を呼んで告白することにした。
「ねぇ」
「ん?なに?」
「あのさ……」
「うん」
「…………好き…」
「え?」
奏は笑ったまま、そう聞いてきた。
私は、途端に恥ずかしくなって、悲しくなって、その場で泣き出してしまった。
奏は本当に聞こえなかっただけなのかもしれないけど、奏は優しいから。
だから、きっと、私を傷つけないように言ってくれたんだよね…
私は、親友の肩に顔を埋めて泣いた。
花火なんて見れなかった。
花火大会の20分間私はほとんど泣いていた。
唯一、一番最後の大きな花火だけを見ることができた。
とても大きな綺麗な花が夜空に咲く。
だけど、それは一瞬で、すぐに花は散って消えてしまった。
恋みたい……
その場でそんな事を考えていたのは、私だけだろうな…
花火が打ち上がって周りから歓声があがる。
そこで私は奏を呼んで告白することにした。
「ねぇ」
「ん?なに?」
「あのさ……」
「うん」
「…………好き…」
「え?」
奏は笑ったまま、そう聞いてきた。
私は、途端に恥ずかしくなって、悲しくなって、その場で泣き出してしまった。
奏は本当に聞こえなかっただけなのかもしれないけど、奏は優しいから。
だから、きっと、私を傷つけないように言ってくれたんだよね…
私は、親友の肩に顔を埋めて泣いた。
花火なんて見れなかった。
花火大会の20分間私はほとんど泣いていた。
唯一、一番最後の大きな花火だけを見ることができた。
とても大きな綺麗な花が夜空に咲く。
だけど、それは一瞬で、すぐに花は散って消えてしまった。
恋みたい……
その場でそんな事を考えていたのは、私だけだろうな…