【短編】画面越しのカタオモイ。
〝ダイちゃん〟こと、海野大輝(ウミノダイキ)。
……私の好きな人だ。
やっぱ人気者だ。さすが海野くん。
ぼんやり画面を眺めていると返信マークの所に〝1〟と表記されていた。
もしかして、と思いアイの投稿を表示させる。
返信者はやっぱりキミだった。
本当はこんなことしちゃいけない。
覗き見なんて悪趣味だし、ストーカーみたいだし……。
しちゃいけないってことは十分承知してる。
でも、気になってしまう。
最終的には、罰を与えられてるみたいに心が苦しくなる。
……それでいい。
それでいいんだ。
好きだから、近づけないから、仕方ない。
フォローすらも出来ないことが悔しい。
こんなに好きなのに。