【短編】画面越しのカタオモイ。



ドアの前でなぞの葛藤をしてからどのくらい経ったのだろう。



もう1時間はいるような感覚をもっているんだけど私……。






ほら、私の右手!さっさと横に開きなさい!!


なにをそんなに怖がってるの!


さっさと走って戻ればいいことじゃない!




大丈夫。大丈夫、誰も私を見ない。


だから、行け、私!





汗を握った右手にもう一度力を入れた。





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