【短編】画面越しのカタオモイ。
目が、合ってしまった。
合ってしまった……!
嬉しいはずなのに。
なんで、こんなに苦しいんだろう。
呼吸がうまくできないよ。
何度もこの高鳴る鼓動を鎮まらせようと、何度も呼吸を繰り返す。
でも、さっきの出来事が脳内を支配していて。
この興奮をなんとか抑えたい。
抑えなきゃ私立ち上がれない気がする。
私は震える手でスマホを取り出した。
SNSを開けば、そのままのキモチを綴っていく。
誤字があっても気にすることなく、投稿した。
今のキモチをたくさん。
だって誰もいない、自分だけの部屋だから。
私しか見られない秘密の部屋。
遡れば嫌なこと、嬉しいこと、悲しいこと、……たくさんのキモチが綴られてある。
それはすべて本音だ。