女トモダチ
セイラからハルトを奪って優越感に浸っていられたのはほんの一瞬だったっていうの……?
セイラが怜音先輩と付き合ったら、あたしに勝ち目はない。
「――ちょっと~、真子ってば顔怖すぎ~!」
あたしの前の席に座った蘭が茶化すように言った。
「なになに?セイラが怜音先輩と付き合うかもって焦ってんの~?」
「なんであたしが焦る必要があるのよ」
「だって、怜音先輩って校内で一番イケメンじゃん?あっ、もちろんアンタの彼氏のハルト君もイケメンだとは思うけど一番かって聞かれたら……ねぇ?」
「何が言いたいの?」
自分の彼氏をけならされているようでムッとして蘭を睨む。
「別に~!ただ、なんか最近真子ってば元気ないなぁ~って。ぶっちゃけさ、入学したときぐらいからハルト君のこと好きだったんでしょ~?ずっと想ってた人と付き合った割にはなんか……ねぇ?」
「そんな風に見える……?」
「見える見える。なんで?」
蘭の言葉に視線を左右に泳がせた。
セイラが怜音先輩と付き合ったら、あたしに勝ち目はない。
「――ちょっと~、真子ってば顔怖すぎ~!」
あたしの前の席に座った蘭が茶化すように言った。
「なになに?セイラが怜音先輩と付き合うかもって焦ってんの~?」
「なんであたしが焦る必要があるのよ」
「だって、怜音先輩って校内で一番イケメンじゃん?あっ、もちろんアンタの彼氏のハルト君もイケメンだとは思うけど一番かって聞かれたら……ねぇ?」
「何が言いたいの?」
自分の彼氏をけならされているようでムッとして蘭を睨む。
「別に~!ただ、なんか最近真子ってば元気ないなぁ~って。ぶっちゃけさ、入学したときぐらいからハルト君のこと好きだったんでしょ~?ずっと想ってた人と付き合った割にはなんか……ねぇ?」
「そんな風に見える……?」
「見える見える。なんで?」
蘭の言葉に視線を左右に泳がせた。