女トモダチ
しかも、その態度なに?

エッチできないって分かった途端、それ?

ハルトがあたしを家に呼ぶ理由ってエッチがしたいから?

それができなかったからもう用はないから帰れってことでしょ?

「信じらんない……」

今すぐにでもその無防備な後姿に蹴りを入れてやりたい気持ちになる。

付き合うまでは目が合うだけで息が止まりそうなほどドキドキして、ハルトのことを一瞬でも考えない日はなかった。

好きで好きで、大好きで。

きっとこれから先の人生でこれ以上好きになれる相手を見つけることはできないとすら思ってた。

でも、ハルトと付き合ってからは粗ばかりが目立つ。

些細なことで幻滅し、膨れ上がっていた気持ちが徐々にしぼんでいく感じがした。
< 131 / 231 >

この作品をシェア

pagetop