女トモダチ
「――お前、マジで最悪。見損なった」

ハルトの怒りを含んだ冷たい声。

思わず視線をハルトに向けると、ハルトはあたしを睨み付けていた。

「え……?」

思わず声が漏れる。

なんでハルトが怒ってんの?

ていうか、あたしがやったわけじゃないし。

花瓶を机に置いたのも、水をかけたのも蘭だもん。

「神条、一緒に保健室に行こう」

ハルトはセイラの肩を抱いたまま教室を出て行った。

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