女トモダチ
そこにいたのはベッドに仰向けに横たわるセイラとその上に馬乗りににあり、セイラの首筋に顔を埋めるハルトの姿だった。

息が止まったかと思った。

あまりに衝撃的な出来事に頭が追い付かない。

ただ茫然とその場に立ち尽くしながら、わずかに開いたカーテンの隙間から二人を見つめることしかできなかった。

勢いよくカーテンを開けて罵声を浴びせることも、ハルトをベッドから引きずり下ろすこともできない。

ただただ、目の前の光景を見つめることしかできずにいた。

「神条……。俺が間違ってたんだ……。俺が……――」

愛おしそうにセイラの髪を撫でながら首筋にキスをするハルト。

いつもあたしにしてくれているよりも丁寧にセイラを愛しているハルト。

なにこれ。一体何なの?

そのとき、仰向けだったセイラの目がこちらへ向いた。

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