女トモダチ
「――あらっ、朝からどうしたの~?体調でも悪い~?」

そのとき、突然保健室の扉が開き、先生が入ってきた。

慌ててカーテンから手を離そうとしたものの、遅かった。

「真子……!!」

振り返ったハルトはあたしに気付くなり、大きく目を見開いた。

全てをみられていたと悟ったのか、弁解もせずに転がるようにベッドから足を下ろして上履きを履くハルト。

ドクンドクンッと頭に血が上っていくのを感じる。

何よ。あたしがさせてあげないからってセイラと浮気……?

あまりの怒りに頭がどうかしてしまいそうだった。

信じてたのに。まさかこんな裏切りにあうなんて……!!






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