女トモダチ
「――俺たち、もう別れよう」

ハルトは諦めたようにため息をつくと、そう切り出した。

「え……?何言ってんの?」

「結構前から思ってたから」

「い、意味が分からないんだけど……!どうして浮気しようとしてハルトがそんなこというの?」

「真子、お前変わったよ。今の真子は俺の好きだった真子じゃない」

「変わった……?どこが……?」

ハルトはあたしを真っすぐ見つめた。

「親友の神条のこと、ハブったりしてんの知ってるから。そういう陰湿なことする奴、俺マジで無理だ」

嫌悪感丸出しに吐き捨てたハルト。
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