女トモダチ
「え……?ハブってるって……何が……?」

目の下が小刻みにけいれんを起こす。

どうして。どうしてハルトがそれを知ってるの。

「今日、机の上に花があったのも水かけたのだってお前だろ?」

確信めいた言葉。ちょっと待って。あたしじゃない。

やったのは蘭だから。

「それって……セイラが言ってたの……?」

「そんなの誰だっていいだろ。でも、教室で俺と目があったとき真子目を反らしただろ?普通、自分の親友があんなことになってたら助けようとかするはずだろ」

「それは……」

「とにかく、もう無理だから。家に置いてある私物とか近いうちに持って帰って」

ハルトはそう言うと、クルリと背中を向けて歩き出す。

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