女トモダチ
「あの子って、ヤバい子?」

「え……?」

先輩の言葉の意味がよく理解できずに黙り込む。

すると、「あっ、アンナ先輩だぁ~!」と明るい声がした。

声の主の蘭はあたしの前の席にラーメンの乗ったおぼんを置きながら先輩たちに向き直った。

「ていうか、先輩、その包帯どうしちゃったんですか?」

「まぁちょっと色々あってね」

「へぇ~!大丈夫ですかぁ?」

包帯を巻いた先輩はどうやら蘭の知り合いらしい。
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