女トモダチ
「神条さんって……ちょっとおかしいよ」

みっちゃんの言葉に全身の血の気がスーッと引いていくのを感じる。

「おかしいって……どういうこと?」

「なんて言うか……うまく口には出せないんだけど。でも、普通じゃない。真子、本当に気付いてないの?」

「それは……」

少し前からセイラに対しての違和感は抱いている。

ううん、違う。その違和感は膨れ上がり、あたしはセイラという存在に恐怖すら抱いている。

人が変わってしまったかのように攻撃的になるセイラをあたしは目の前で目撃した。

あのアンナ先輩ですら、セイラに恐怖を抱いている様子だった。



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