女トモダチ
「抵抗しなければすぐに楽にしてあげる」

リカはそう言うとあたしの首を絞めた。

両手で締め上げられ喉の奥が詰まる。

「やめて、セイラ……セイラ……お願い……目を覚まして!!」

そう叫んで必死にセイラに手を伸ばした時、セイラの髪のピンが地面に落ちた。

ゴールドの星のヘアピン。

リカが地面に視線を走らせた。

その瞬間、首を絞めていたセイラの手から力が抜けた。

「……――真子……?」

「セイラ……?セイラなの……?」

「私、一体真子に何をしていたの……?」

ハッとしたようにあたしから手を離して自分の手のひらを見つめるセイラ。




< 217 / 231 >

この作品をシェア

pagetop