女トモダチ
「ど、どうして真子がうちに……?それにどうしてそんなに血だらけなの?真子、ケガしたの?どうして……?」
混乱している様子のセイラがあたりをキョロキョロと見渡した時、リビングで倒れている両親の姿に気が付いた。
「いや……いや……どうして……何があったの……?どうして私も血まみれなの。手も制服も……一体何が……?」
我を忘れてしまったセイラの体をギュッと抱きしめる。
「セイラ……ごめん。本当にごめん。あたし……なんて謝ったらいいのか……」
「真子……?どうして謝るの……?どうなってるの……?」
「セイラのせいじゃないから。大丈夫。大丈夫だよ」
震えるセイラの小さな体をギュッと抱きしめながら安心させようと言葉をかける。