女トモダチ

とりつくろうように笑顔を浮かべてやり過ごす。

「そう……？」

「あっ……学校、どうすんの？来られそう？」

「うん。そろそろ行かなくちゃって思ってる」

「え、マジで～？来られんの？」

「行けるよ。だって、やることがあるから」

「やること？」

「そう。あたし、やられたらやり返さずにはいられない性格だから」

真子はにっこりと笑う。でも、その瞳は決して笑ってなどいない。

背筋が冷たくなる。真子なのに、真子じゃないみたい。

やっぱりセイラの事件で精神的におかしくなっているようだ。