女トモダチ
「セイラって……すごいポジティブなんだね？」

「そう……？」

「うん。だってさ、あたしがセイラだったらハルトのこと許せないかなって……」

「どうして？」

不思議そうに問いかけてくるセイラ。

「ハルトに好きな人がいようがいまいが、告白をokしたのには変わりないんだから。映画のあと帰っちゃったり、週末に遊びに誘っても断ったり……。そういうのってひどくない？一応セイラの彼氏じゃん？」

あたしがセイラの立場だったら、セイラに愚痴のひとつやふたつこぼさずにはいられなかっただろう。

でも、セイラは違った。

「ううん。清水君のことそんな風に思わないよ。今までもこれからもずっと」

「へぇ……」

「真子にはいろいろ相談に乗ってもらったり協力してもらったのに本当にごめんね」

セイラの予想外の反応にうろたえる。
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