女トモダチ
「言おうかどうか迷ったんだけど……やっぱりセイラには隠しておけないと思って」

「うん」

「あたしね、告られたの。……ハルトに」

こんなことを今いうつもりなんてなかった。

でも、言わずにはいられなくて。

「清水君が真子に……告白?」

唖然としたようにポカーンっと口を開けているセイラを見て心の中で大笑いする。

どう?どんな気分?

ハルトに対して怒りを感じるでしょう?

だってセイラと付き合っていながら、ハルトの心はあたしにあった。

しかも、まだ付き合っているのにあたしに告ってたんだよ?

事実は少し違うし、話を脚色しているけどそんなの言わなきゃバレっこない。

あたしが保健室でハルトに気持ちを告げたの。それをきっかけにあたしとハルトは正式に結ばれたんだけどね。

「だまっててごめん……。でも、言ったらセイラが傷付くと思って」

唇をキュッと噛みしめて辛そうな表情を浮かべるあたしにセイラはブンブンっと首を横に振った。

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