Memory Puzzle
がちゃり

「愛衣さんと晃さんは?」
周りを見渡しても2人の姿は見えない。
「雨が酷いようだから車を回しに行った。」
「そっか。」
廊下では分からないけれどよっぽどひどい雨らしい。

ウィーン

エレベーターの動く音がとても重苦しい。エレベーターの扉が開くと雨のムッとした臭いが気分をまた下げる。
「早く!時間過ぎちゃう!」
愛衣さんが大声で呼んでいた。
「ごめん!おまたせ!」
時音は、謝ると車の後ろに乗り込む。それに続いてすばるくんも乗り込んできた。
「えっ、こっち?」
「悪いか?」
「そうじゃないけど…。こういう事あんま無いから。」
「そうか。」
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