Memory Puzzle
時音は、扉の前にうずくまると涙を流し始めた。時音の心には沢山のなぜ?が浮かんでいた。
なぜお父さんはこんな事をするの?
記憶の無い私のせい?
きっと私のせいなんだよ…。
そう思えば思うほど、時音は追い詰められていった。時音は、胸が締め付けられるようで何度も何度も嗚咽をして涙を流した。これ以上出ないくらい泣いて…。それでも涙は止まらなかった。体が凄く震えていた。それが恐怖から来るものなのか、12月の寒さから来るものなのかは時音には判断出来なかった。
気がつくと、窓からは光が溢れ出していた。時音は、一晩中泣き続けていたのだ。ずっと同じ体制でいたせいで、体は重く固まっていたが無理に部屋を見回して、そこがお母さんの部屋だと分かった。この家に初めて来た時、雪斗が案内してくれてからは一度も来たことはなかった。時音は、体をほぐしながら立ち上がり部屋を見て回った。今まで気が付かなかったが、部屋の香りは安心する匂いだった。知ってる。時音は、そう思った。
ふと机を見ると、手帳が何冊も並んでいた。1番左端の手帳を手に取り、開いてみる。日記だった。始めは、幸せな新婚生活について書かれていたが、途中からお父さんの暴力について書いてあった。
なぜお父さんはこんな事をするの?
記憶の無い私のせい?
きっと私のせいなんだよ…。
そう思えば思うほど、時音は追い詰められていった。時音は、胸が締め付けられるようで何度も何度も嗚咽をして涙を流した。これ以上出ないくらい泣いて…。それでも涙は止まらなかった。体が凄く震えていた。それが恐怖から来るものなのか、12月の寒さから来るものなのかは時音には判断出来なかった。
気がつくと、窓からは光が溢れ出していた。時音は、一晩中泣き続けていたのだ。ずっと同じ体制でいたせいで、体は重く固まっていたが無理に部屋を見回して、そこがお母さんの部屋だと分かった。この家に初めて来た時、雪斗が案内してくれてからは一度も来たことはなかった。時音は、体をほぐしながら立ち上がり部屋を見て回った。今まで気が付かなかったが、部屋の香りは安心する匂いだった。知ってる。時音は、そう思った。
ふと机を見ると、手帳が何冊も並んでいた。1番左端の手帳を手に取り、開いてみる。日記だった。始めは、幸せな新婚生活について書かれていたが、途中からお父さんの暴力について書いてあった。