Memory Puzzle

すばるくんは、困った顔をしていたがそれでも構わずに殴り続けた。だが、中村さんに止められ、ソファーに座らされた。
「落ち着け！どうしたんだ！？」
すばるくんに問いただされるが、すぐには答えられない。それでも、2人は待ってくれた。
「お、もい出した。ヒクッ。ヒクッ。」
泣きすぎて、上手く呼吸もできない。恐る恐る、すばるくんを見ると驚いた顔をしていた。でも私の顔を見て、すぐに心配そうな顔になった。この人はすぐに顔に出る。
「帰るか？」
すばるくんは背中を摩りながら、聞いてくれた。
「それは、おすすめ出来ない。結果を聞かないのか？」
「それがそんなに大事な事か？！」
2人は自分の為に喧嘩をしてくれている。だけど、私自身、考える余裕は無かった。
「白波さん。」
その時、声を掛けてくれたのは陽菜さんだった。