Memory Puzzle
「買い物はもういいです。雪に、前の家から持ってきた私の服をもらったんで。」
「でも、学校に制服とか取りに行かないと!もう行くから準備してくれる?」
学校は、家から歩いて15分ぐらいの所にあった。
「中高一貫校だから、皆でここに通うのよ!」
皆と通える、そう思うと時音はすごく嬉しかった。
校舎に入ると、綺麗で最近作られたという感じだった。そして、校長室へ入った。
「ようこそ、我が叶高校へ。さぁ座って下さい。」
校長室には、怖そうな女の人がいた。
「この高校に来る白波 時音さんですね。私は、校長の叶 恵(かのう めぐみ)です。よろしく」
「よろしくお願いします。」
校長先生の迫力に怯みそうだった。
「ここは、偏差値がとても高くエリート校と言ってもいいでしょう。制服を渡す前にこの5枚のテストを解いてください。」
そう言って、時音の前にテストと鉛筆、消しゴムを置いた。
「どういう事ですか!?今までこんな事は無かったじゃないですか!」
「彩さん、いいです。解いてみます。」
そう言って時音は問題を解き始めた。