Memory Puzzle

遠慮し過ぎているのは、友達に失礼なんだ。

1人で抱えなくても良いんだ。

そう思うと、とてつもなく大きな勇気が湧いてきた。
「ありがとう!秋くん!」
「やっと、ココロ開いてくれた。アッ、ヤバイ!もうこんな時間!じゃあ、もう帰るわ。」
そう言って、秋くんは帰って行った。
「時音〜!帰ってるか?」
「居るよ!」
「ちょっと、俺の部屋に来い!」
お父さんだった。

お父さんの部屋…。

確か勝手に入っちゃいけなかった部屋だよね。

梨々花が念を押してきた部屋だ。
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