Memory Puzzle
もしかしたら、何か怒られるかもと思いながら部屋に入った。
「さぁ座って。」
部屋は普通の社長室の様な感じだが、異質だったのは端っこにシングルベッドがあった事だった。
「今日の学校は楽しかったか?」
その質問になんだか拍子抜けしてしまった。だって怒られるかも、と思っていたから。
「うん、楽しかったよ。学校で幼なじみにも会って。まぁ覚えてないんだけど…。」
「そうかー!でも、その楽しい学校に通えるのもここの施設だけなんだよ。N県では育児放棄が絶えなかった。だから県では10年前から、保育園を充実させたり、ココロのケアを行ったりして今では年間5件にも減ったんだ。それでも、家族を失った子供たちはたくさんいる。そういう子供たちにも、将来のために高校に通わせてあげたいという気持ちで集められたお金で君たちは高校に通えている。それに、君たちのために俺の姉ちゃんの学校も値段を安くして通わせてくれている。いろんな人に感謝しながら、通いなさい。」
「うん!分かったよ。」
「話はそれだけ。日々がんばれよ〜!じゃあ、解散!」
と、お父さんは元気な声で部屋を出た。それに続いて部屋から出ると、梨々花が立っていた。
「もしかして、怒られた?」
真顔で聞いてくる梨々花に、時音は吹き出してしまった。
「そんなわけ無いじゃん!悪い事した訳じゃないし!」
「それなら良かった〜!」
「さぁ座って。」
部屋は普通の社長室の様な感じだが、異質だったのは端っこにシングルベッドがあった事だった。
「今日の学校は楽しかったか?」
その質問になんだか拍子抜けしてしまった。だって怒られるかも、と思っていたから。
「うん、楽しかったよ。学校で幼なじみにも会って。まぁ覚えてないんだけど…。」
「そうかー!でも、その楽しい学校に通えるのもここの施設だけなんだよ。N県では育児放棄が絶えなかった。だから県では10年前から、保育園を充実させたり、ココロのケアを行ったりして今では年間5件にも減ったんだ。それでも、家族を失った子供たちはたくさんいる。そういう子供たちにも、将来のために高校に通わせてあげたいという気持ちで集められたお金で君たちは高校に通えている。それに、君たちのために俺の姉ちゃんの学校も値段を安くして通わせてくれている。いろんな人に感謝しながら、通いなさい。」
「うん!分かったよ。」
「話はそれだけ。日々がんばれよ〜!じゃあ、解散!」
と、お父さんは元気な声で部屋を出た。それに続いて部屋から出ると、梨々花が立っていた。
「もしかして、怒られた?」
真顔で聞いてくる梨々花に、時音は吹き出してしまった。
「そんなわけ無いじゃん!悪い事した訳じゃないし!」
「それなら良かった〜!」