Memory Puzzle
「クローバーは、幸せを呼ぶっていうだろ?アメリカに行っても大丈夫なようにね。付けてあげるから後ろ向いて。」
秋が、私のことを思って選んでくれたと思うと凄く嬉しかった。
「ありがとう。」
「良いから後ろ向けって!」
「うん!」
ドキドキしながら後を向いた。まさかこんなプレゼントがあるなんて、思ってもいなかった。
「前向いて。良かったー!凄く似合ってるよ。」
その言葉で私は、気絶しそうになってしまった。でも、本当に嬉しい。
「これで、アメリカに行っても怖くないよ。」

時間が経つのは、あっという間でまた1日が終わろうとしている。私は、止まらない「時間」
に取り残されないように、気合いを入れるのだった。

今私は、飛行機の中にいる。
「そのネックレス、可愛いわね〜。秋くんにもらったの?」
私の隣に座っていたお母さんは、とても興味深そうに話しかけてきた。
「そうなんだ!お守りにって。お気に入りなんだ!」
ゴトンッ
「お母さん、今変な音しなかった?」
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