Memory Puzzle

チーン
エレベーターの音まで、どこのホテルだよ！と思うような音。
エレベーターを降りると1番右の部屋から5番目に部屋はあった。部屋と言っても外から見た扉は、小さな門まであってお金持ちの一軒家なのではないかと思う。
「入って！ご飯簡単に作っちゃうから荷物置いてリビングに来てね？」
愛衣さんはそう言うと、部屋に上がってしまった。
「部屋は、僕が案内するよ。玄関を上がってすぐ右がすばるの部屋。すぐ左が時音の部屋。時音の横の部屋が僕達の部屋。すばるの部屋の横はトイレとバスルー厶。この道を真っ直ぐ行くとリビングとキッチンがあるから。じゃあ、先行っとくね？」
晃さんも、リビングへ行ってしまった。
教えられた部屋へ行くと、ベッドや机が用意されていて、とても嬉しかった。
「凄い！」
本当に、目の前のことが事実なのか信じられなくなる。興奮が収まらないまま、時音は荷物を隅に置いてリビングに行った。

広い！玄関からリビングへ来るまでの道も広いと思ったけれど、リビングはそれ以上！

「時音？そこ立ってないで、ご飯できたから食べようよ！」
「うん！」
驚きすぎて、リビングの出入り口で立ちっぱなしになっていた。