きみの見える景色には桜とわたしであってほしい。
仲は良かったものの、彼が「良き話し相手」という存在以上になることはなかった。


好きだなんて感情はもちろん、なかった。


理由はわかっていた。


他に好きな人がいたから。


その人がわたしの頭の中を占拠していたから。


好きだ、って決めたのはわたし自身なのに。


自分がバカすぎて、わたしはわたしをものすごく恨んだ。


クラスが離れてしまった今、もうどうすることもできない。


なんて考えてしまうと、もうわたしは止まれなくなった。
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