放課後の図書室で君と
君はそれだけ言うと、鞄を持って勢いよく図書室を出ていった。


初めて君と話した時の自分の姿と重なり、思わず笑みを溢した。


が、すぐにさっきの会話を思い出して、私はうつ向いて両手で頬を押さえた。


は、恥ずかしい‥‥‥


君が去っていったドアを見つめる。


気づいた。


気づいてしまった、この気持ち。


目を閉じれば、君の眩しい笑顔が目に浮かぶ。


そして顔に自然と熱が溜まる。


「う、うぅ、どうしよう‥‥‥」


気づいてしまった。


そして、君のことしか考えられない。


私は、君のことが‥‥‥
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