放課後の図書室で君と
あなたと私
自分の気持ちを押し隠しつつ、私はあなたとなるべく変わらないように接した。
そして、日々は過ぎて行き‥‥‥
「よっしゃ〜!明日から長期休暇!」
「君も図書委員終了だね」
「おう!やっと解放されるぜ〜」
机に寝そべり、君はへにゃりと笑った。
明日から学校は休み。
そして、次からは委員会や係は変わる。
「少し、寂しいな‥‥‥」
「ん?どうした?」
「ううん、何も」
私は君に笑って言った。
が、君はズイッと私と距離を近づけた。
「聞こえてたぞ。寂しいって」
「え、嘘」
「ふふん、俺の耳をなめるなよ」
軽くどや顔をして、ニッと笑う君。
そんな顔を見ただけで、心が踊る。
ううん。
今では、君を見る度に心がときめく。
「寂しいのか?ん?」
「‥‥‥」
「俺と離れるの、寂しいのか?」