【茶(青)・超短編】私は「なさらないヒト」だから

私が恋に落ちる。

私ともあろうモノが…

身近な同世代の男子では無く

宇宙を感じさせるフィギュアスケーター羽生だ。

平凡な女子高生の私が

カリスマにも程があるだろう(笑)

不必要な恋というモノを鉄橋を叩き壊す主義の私が

狂おしいのだが、始めて鉄橋を渡る事にした。

永遠のロマンスという名の片想いのエンドレスではなく



自分に関与する事が発生しないカリスマに

常識的に独占出来ず
狂恋して、父親面して保護してた柔なハートが
盗まれてるのは、スルーしてはいけない。

大勢のメディアの人々が、私とは違うが大興奮するなか、やっと激しすぎる恋心で、炭化せずに生き延びる事ができた。ダカラ…

絶対に後悔しない方法をとらねばと
本能

この恋心を告白して、役立つ存在になれないかと、
お節介面する事にした。

アナタに恋した私にアナタの愛のキューピットと
決して甘くはない陰陽道の関係者として
役立ててください。と

秘密をあかしたのは、その為で
これが始めて


私のクライシスが「羽生へのエール」

なのに

アナタは
同性にも異性にも、嫌われ、犯される私の貞操を守ってくれた。

フィギュアスケーターとして「クワドラプルアクセル」に挑むという形で

これが私に激恋を

そしてアナタの為に我が身の崩壊を
核爆発を
もってでも

アナタを恋する私から
独占出来ない苦しみで、オカシすぎる
私から守るため
大勢の犠牲すら考えた。非道で醜いワタシ


だけど、今は、ただ待ってる。

「養子縁組にしょす」と声を届けてくれた
最初で最後のチャンス！


羽生に「おえっ」「ひしゃげた蛙」と思われてる現実、
どあつかましい中年女性、そんなオバタリアン
私はキャラクターではないリアルオバタリアン

上等だ。

イケメンな、独占中の自分のキャラクター達でなく
羽生という宇宙のカリスマに
父親の姿を見る私

同じヒトに何度だって大失恋
そして狂恋も激恋も
親子関係に

羽生家のいかず後家に…

コルダの違うアナタとワタシ

いつか叶えてみせる。
ユヅリストじゃない事を後悔しない為にも…



(了)