告白はキミの背中に
「しまだあー!」
「すみませーん」
おまえのせいだとでも言いたげな顔で嶋田が私を睨んだけれど、そんなこと知るもんか。
私だってここ最近、授業中に怒られてばかりなのは嶋田のせいだ。嶋田にあつーい視線を送ってるから。断じて居眠りなんかじゃない。
いつものお返し、なんて絶対に言えないけど。
「(あーあ、銀縁メガネ似合いすぎ。超すき)」
こんなこと口にしたら、たぶんそれが最後。 今みたいに嶋田が私に笑いかけてくれることはなくなってしまうんだろう。
嶋田は私と〝親友〟でいたいから。