【短】LOVE OR HATE
ガラッ
扉が開いた音に顔あげると
「えっ…」
そこにいたのは
佐伯くん。
「居た―――っ!!」
突然叫んだあたしに
佐伯くんは目を丸くして
背を向け教室を出ようとした。
…って、ええ!!!??
そ、それは酷すぎるっ
慌てておいかけようとしたけど足が痛んで
ガタガタと椅子からおちてしまった。
「〜っ、佐伯くん!
待ってよ!!」
追い掛けれないなら
叫ぶしかない!
思いきり叫んだ声に
佐伯くんはピタリと立ち止まった。
「佐伯くんはさ、
あたしが嫌いだからさ、
あたしの話しなんか聞きたくないと思うけど…っ、
お礼くらいさせてよぉ―…」