【短】LOVE OR HATE





ガラッ





扉が開いた音に顔あげると


「えっ…」


そこにいたのは

佐伯くん。




「居た―――っ!!」




突然叫んだあたしに

佐伯くんは目を丸くして


背を向け教室を出ようとした。



…って、ええ!!!??

そ、それは酷すぎるっ



慌てておいかけようとしたけど足が痛んで

ガタガタと椅子からおちてしまった。



「〜っ、佐伯くん!
待ってよ!!」



追い掛けれないなら

叫ぶしかない!



思いきり叫んだ声に

佐伯くんはピタリと立ち止まった。





「佐伯くんはさ、

あたしが嫌いだからさ、

あたしの話しなんか聞きたくないと思うけど…っ、

お礼くらいさせてよぉ―…」





< 25 / 69 >

この作品をシェア

pagetop