【短】LOVE OR HATE





素直に発したあたしの言葉に

佐伯くんはめちゃめちゃ驚いて

しばらく何か考えてから




「…はぁ―…」




脱力したかのように

大きくため息をついた。



そしてあたしの顔を覗き込むと



「…まじで?」



確認するように聞いてきた。





「ほんとだもんっ!!

だから佐伯くんもあたしを好きになってくれるように

これから頑張―――わっ」





最後まで言い終える前に



腕をグッ引っ張られて

そのまま抱きしめられた。



あたしの体をすっぽり包む

佐伯くんの大きな体。





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