【短】LOVE OR HATE
衝撃のあまり、俺は立ち止まって振り返り
唖然としながら
水城と小泉の後ろ姿を見ていた。
『ありえない』??
『無理』??
あげく…
『吐きそう』…!?
相手が好きなやつじゃなくとも
他人に言われたら傷つくと思われるこんな言葉を
水城から聞くなんて………
俺、水城に嫌われたんだ。
しかもかなり…
同じクラスになって
これから頑張ろうって思ってたのに
こんな結末ありかよ?
自分の気持ちを殺さないと。
水城と関わらないようにしてあげないと…。
吐かれたら困るもんな…。
俺は遠ざかっていく水城の背中を見ながら
水城の存在を自分の中から消そうと思ったんだ。
そしてそれが
”無視”
という行動につながり
今に至る。