【短編】先生が見上げた空には。

「もう来んなっつったろ、ここは俺の場所なんだよ」


先生は携帯灰皿に吸殻を入れると、面倒くさそうにその場に座って柵に寄りかかった。


「だってー。先生ともっと話したいんだもん」


すると片方の口角だけあげ、意地悪そうに微笑む。


「変わってんなー。俺みたいなのと話したい?こんな出来損ないのセンセーと?得はねぇぞ、テストの問題だってぜってー教えねーからな」


「別に勉強のことなんてどうでもいーもん!その代わり先生のことを教えて欲しいの」


「ほんと物好き。俺の何を知りたいんだよ」




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