いとしの腹黒メガネくん!
優子ってウザいくらいにポジティブだよねと友だちに言われるくらいに前向きな私でも、さすがにこれはへこむ。

落ち込む私を置いて、湯浅くんは無情にも、部活遅れるからとその場を立ち去っていく。


「そもそも僕はアンタらが思ってるような優しくて誰からも好かれる品行方正な優等生じゃないから。
分かったら、さっさと他の男探しなよ」


そんな言葉だけを残して。


品行方正って何だろう......。


ううん、そんなことよりも、さっきの人って本当に湯浅くん?あれが、いつも穏やかで優しくて、みんなから好かれる湯浅くんなの?

もしかして、優しいのはうわべだけで、本性は腹黒?


そんなぁ......、そんなのって......、


イイ、かも......。

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