はたらかなくても、はたらいても君が好き
私もあわてて頭を下げる。
増月(ますづき)社長が席に座る。
増月社長…。今日も。
顔、濃いなぁ…。
増月社長の顔は眉毛が太く、目鼻立ちがはっきりしているのだ。
「会議を始めましょうか…」
増月社長…。今日も。
暗いなぁ…。
増月社長は声のトーンも低くて、どこか陰があるのだ。
でも…かっこいい。
増月社長は紺のスーツがよく似合うのだ。
突然、会議室が暗くなる。
「では、これより会議を始めさせて頂きます…」
私は出なきゃ…。
「そこの君」
私?
「牛乳を買ってきてくれないかな?
社長が飲むんだ」
「分かりました。
すぐに買ってきます!!」
「うん。ごめんね。社長、お茶より、牛乳が好きだからさ。
なるべく早く買ってきてくれないかな?」
「はい…。早く買ってきます…」
「うん。お願い」
黒井(くろい)秘書…。
怖いなぁ…。
エレベーター…遅い!!
黒井秘書は社長の秘書だ。
社長とは対照的に薄い顔で、明るく、いつもニコニコしている。
階段だ!!!
その笑顔は目がちゃんと垂れ下がり、口角がしっかり上がっている完璧な笑顔。
でも、私はその笑顔が怖いのだ。
心からの笑顔じゃないような気がするのだ。
着いた…。
『うん。ごめんね。社長、お茶より、牛乳が好きだからさ。
なるべく早く買ってきてくれないかな?』
いや、絶対そうだ!!!
増月(ますづき)社長が席に座る。
増月社長…。今日も。
顔、濃いなぁ…。
増月社長の顔は眉毛が太く、目鼻立ちがはっきりしているのだ。
「会議を始めましょうか…」
増月社長…。今日も。
暗いなぁ…。
増月社長は声のトーンも低くて、どこか陰があるのだ。
でも…かっこいい。
増月社長は紺のスーツがよく似合うのだ。
突然、会議室が暗くなる。
「では、これより会議を始めさせて頂きます…」
私は出なきゃ…。
「そこの君」
私?
「牛乳を買ってきてくれないかな?
社長が飲むんだ」
「分かりました。
すぐに買ってきます!!」
「うん。ごめんね。社長、お茶より、牛乳が好きだからさ。
なるべく早く買ってきてくれないかな?」
「はい…。早く買ってきます…」
「うん。お願い」
黒井(くろい)秘書…。
怖いなぁ…。
エレベーター…遅い!!
黒井秘書は社長の秘書だ。
社長とは対照的に薄い顔で、明るく、いつもニコニコしている。
階段だ!!!
その笑顔は目がちゃんと垂れ下がり、口角がしっかり上がっている完璧な笑顔。
でも、私はその笑顔が怖いのだ。
心からの笑顔じゃないような気がするのだ。
着いた…。
『うん。ごめんね。社長、お茶より、牛乳が好きだからさ。
なるべく早く買ってきてくれないかな?』
いや、絶対そうだ!!!