*アレルギー発症中*

2人の思い出が溢れ返る。



「っふ…ぅ…なん…で…やだ…よぉ…」


気づいてしまう未来があるなら…
もっと…もっと早くに気づいていれば…


「小春」


──名前を呼んで、隣にいてくれたかもしれないのに…


────いやだ、いやだ…いやだ…


「…やだ…よ…ぉ…」



零れ落ちる涙は、コップの水を減らそうとしているかのようだった──


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