*アレルギー発症中*

教室の入口に目を遣ると、


ひょこっと茶色のフワフワした髪の毛の女の子が顔を出した。



「瑞都くん、まだー?」


──あ…


「おー、ごめん!今行くー!」


──瑞都の……彼女…



私の妄想が…
心が…

崩れていく音がした。
そんな気がして、見ないふりをしたかった現実が、押し寄せた…


< 7 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop