はなび唄

ーピンポーンー
｢おっ、夏音来たね！｣
｢まあね｣
｢来ると思ってたよ！
だってあの健太だもんね～｣
そう言って私の顔を真琴がニヤニヤしながら覗きこんでくる。
｢真琴やめてよ！その言い方私が健太先生のこと好きみたいじゃん！｣
私はあわてて真琴に言い返した。
すると真琴は余計にニヤニヤしている。
なに、その顔～！
｢だって夏音さ、健太のことカッコいいって言ってたじゃん！ほんと夏音はB線だよね！｣
ちょっと待って。
私はB線じゃないし、健太先生がカッコいいのは事実だけどさ…。
｢カッコいいと好きは別物でしょ？｣
そう言うと、真琴はどうだかと言って歩き始めた。