【BL】お荷物くんの奮闘記
スマホを持たないこの世界の冒険者は、自分のレベルは定期的にギルドのカウンターでチェックするらしい。討伐数チェックと一緒に隣のカウンターで行い、レベル証書を発行してもらうのが一般的なのだそうだ。
リアルタイムでレベルもHPもMPも確認できないとなると、自分達の旅がどれだけイージーモードなのかも伺える。無論マッピングも自作の地図または高額のマジックアイテムが必要だ。
「まあ、なんだ、リュータは中入って、暴れて良いってヴェルターから指示が出たらてきとーに暴れてくれれば大丈夫だ」
「そっか。ユウジは?」
「オレは……なあ、どうする?」
個人的には幹部を押さえる役回りにつき、彼らの持つ情報も得ておきたいところだが、こればかりは勝手するわけにはいかない。ヴェルターにそのまま振ると、彼が小さく息を吐いた。
「ユウジ、おまえはオレと来い」
「いいのか?」
「行きたそうにしている」
「……た、助かる」
顔に出ていたようだ。どうも締まんねえな、思わず両手で顔面を覆うと、視界の隅にリュータが唇を尖らせて拗ねているのが見えた。
リアルタイムでレベルもHPもMPも確認できないとなると、自分達の旅がどれだけイージーモードなのかも伺える。無論マッピングも自作の地図または高額のマジックアイテムが必要だ。
「まあ、なんだ、リュータは中入って、暴れて良いってヴェルターから指示が出たらてきとーに暴れてくれれば大丈夫だ」
「そっか。ユウジは?」
「オレは……なあ、どうする?」
個人的には幹部を押さえる役回りにつき、彼らの持つ情報も得ておきたいところだが、こればかりは勝手するわけにはいかない。ヴェルターにそのまま振ると、彼が小さく息を吐いた。
「ユウジ、おまえはオレと来い」
「いいのか?」
「行きたそうにしている」
「……た、助かる」
顔に出ていたようだ。どうも締まんねえな、思わず両手で顔面を覆うと、視界の隅にリュータが唇を尖らせて拗ねているのが見えた。