【BL】お荷物くんの奮闘記
加わっていたというより、先頭のリーダー枠にリュータの名前が表示されていた。
自分の夢の中でもオレは主人公じゃないんだな、と軽くショックを受ける。オレナンカドーセ。仲間は呼ばなくても来てくれたのでアレではない。はずである。
表示されたリュータのステータスは、レベル八十九。はちじゅうきゅう? は? 隣に並ぶ自分のステータスにはレベル一と表記がある。八十九て。この世界でのラスボス撃破適正レベルがどれくらいなのかは分からないが、どう考えても序盤のダンジョンで剣を振るうレベルではない。
ガジェットの表示に呆然となっている間に、リュータは飛竜を叩きのめしてこちらに戻ってきた。レベル八十九は伊達ではないのか、息ひとつ乱れていない。
「ユウジ、どうしたの?」
「あ、おつかれ」
「うん」
手元を覗き込もうと背伸びをした彼に合わせて、スマホを持つ手を少し下げてやる。リュータの職業欄を開いていたが、彼はきょとんと首を傾げた。
「そうだ、おまえもスマホ見てみろよ。こういうステータス画面みたいなのついてるぜ、知ってたか?」
「え?」
自分の夢の中でもオレは主人公じゃないんだな、と軽くショックを受ける。オレナンカドーセ。仲間は呼ばなくても来てくれたのでアレではない。はずである。
表示されたリュータのステータスは、レベル八十九。はちじゅうきゅう? は? 隣に並ぶ自分のステータスにはレベル一と表記がある。八十九て。この世界でのラスボス撃破適正レベルがどれくらいなのかは分からないが、どう考えても序盤のダンジョンで剣を振るうレベルではない。
ガジェットの表示に呆然となっている間に、リュータは飛竜を叩きのめしてこちらに戻ってきた。レベル八十九は伊達ではないのか、息ひとつ乱れていない。
「ユウジ、どうしたの?」
「あ、おつかれ」
「うん」
手元を覗き込もうと背伸びをした彼に合わせて、スマホを持つ手を少し下げてやる。リュータの職業欄を開いていたが、彼はきょとんと首を傾げた。
「そうだ、おまえもスマホ見てみろよ。こういうステータス画面みたいなのついてるぜ、知ってたか?」
「え?」