【BL】お荷物くんの奮闘記
と言いかけたところで、祭壇の腕輪が霊障よろしくカタカタと震えてこちらに飛んできた。リュータの脇を素通りして、勢いよくぶつかってくる。
「えっ?」
「うおっ!」
咄嗟に頭を庇った左手へ、腕輪ががっちりと取り付けられてしまう。呪いのアイテムかという強靭さで、引っ張ろうとも外れそうにない。
「……なにこれ」
「さあ……」
地下には先ほどの老人は入ってきていない。腕輪について訊こうかと階段を登ると、そこに待機していたはずの老人は居なくなっていた。
「さっきのじーさん、ヒトじゃなかったりして」
「あ、精霊とかお化けとか?」
「貰って帰るか」
まあ主人公が新たな力を手に入れた際に案内人が姿を消すのはわりとよくある話だ。念のため庭に出ていないかも確認してから、無人になってしまった古家を後にする。
さて、行きはよいよい帰りはこわい。飛び降りてきた裏ボス部屋の扉は崖の上である。登るのは難しそうだ。
「えっ?」
「うおっ!」
咄嗟に頭を庇った左手へ、腕輪ががっちりと取り付けられてしまう。呪いのアイテムかという強靭さで、引っ張ろうとも外れそうにない。
「……なにこれ」
「さあ……」
地下には先ほどの老人は入ってきていない。腕輪について訊こうかと階段を登ると、そこに待機していたはずの老人は居なくなっていた。
「さっきのじーさん、ヒトじゃなかったりして」
「あ、精霊とかお化けとか?」
「貰って帰るか」
まあ主人公が新たな力を手に入れた際に案内人が姿を消すのはわりとよくある話だ。念のため庭に出ていないかも確認してから、無人になってしまった古家を後にする。
さて、行きはよいよい帰りはこわい。飛び降りてきた裏ボス部屋の扉は崖の上である。登るのは難しそうだ。